トップページ > お知らせ > 平成22年度 第1回障害者就業・生活支援センター事業連絡会議 レポート

平成22年度 第1回障害者就業・生活支援センター事業連絡会議 レポート

日時:平成23年6月17日(金)13時30分〜16時30分
会場:大田商工会議所 3階
主催:大田障がい者就業・生活支援センタージョブ亀の子
参加者:38機関 41名 スタッフ4名  合計45名参加

内容:
1.挨拶
 大田障がい者就業・生活支援センタージョブ亀の子 所長 山内 将高

2.大田障がい者就業・生活支援センタージョブ亀の子 状況報告
 ①平成22年度の実績について
 ②平成23年度大田障がい者就業・生活支援センター年間計画について説明
3.情報提供
 ①島根労働局 職業対策課 景山様
 ・平成22年度障がい者職業紹介状況
 ・職場支援従事者配置助成金のご案内
 
 ②島根県 障がい福祉課 米川様
 ・島根県内の障がい者雇用に関するデータについて
 ・H23年度障がい者福祉課 就労関係事業について

 ③島根県 雇用政策課 井田様
 ・障がい者の雇用促進・安定事業の概要

 ④石見大田公共職業安定所 内山様
 ・ハローワーク石見大田管内の障害者雇用状況の報告

 ⑤浜田公共職業安定所川本出張所  内藤様
 ・ハローワーク川本管内の障害者雇用状況の報告

 ⑤島根障害者職業センター 大平様
 ・ 障害者職業センターの業務実施状況

 ⑥島根県立東部高等技術校 黒谷様・原様
 ・平成22年度23年度障がい者委託訓練実施結果
 ・平成24年度(4月入校)介護サービス科入校生の募集案内

 ⑦大田市役所 社会福祉課 吉岡様
 ・障がい者の雇用に関するアンケートについて

 ⑧邑南町役場 湯浅様
 ・平成23年度邑南町就労支援予定

 ⑨県央保健所 持田様
 ・精神障がい者社会適応訓練について

4.グループワーク 
 事例検討 別紙参照

報 告
一般就労したい、家の片付けをしたい、その他様々なニーズのある精神障がい者の方の事例を元に、4つのグループに分かれて事例検討をしました。
今後の就労支援、生活支援をどう行っていけばよいか、明日から取り組めるアクションにポイントをおいて、学校、施設、行政、医療機関など様々な立場の皆さんよりご意見を出していただきました。具体的な事例だったということで、同じようなケースの相談がある機関では参考にしていきたいという声や、今後もこういった事例検討の機会があればというご意見などがありました。今年度より新たに担当が変わられた関係機関の方も多く、今回の連絡会議、グループワークを通して新しい顔と顔のつながりもできたと思います。今回のグループワークで話し合った内容やつながりを今後の大田圏域の就労支援に活かしていきたいと思います。

以下、グループワークで出た意見です。(主な意見を抽出しています)
  
 (Aグループ)
  ・家庭的にすぐに働かなくてよい=就労にすぐに結びつかない。
  ・まずは生活支援かなと感じた。仕事についてはプライドあり。認めてもらっていた→今はない。
  ・夫と二人の生活が中心なので、夫の理解も必要では。
  ・ヘルパーを入れる→週1度くらい。生活を安定させるのが先か。
  ・なぜ仕事をしたいのか聴きたい。夫婦で相談してみてはどうか。
  ・現在の状況→起きられない、家事ができない。生活のリズムを整えること。
  ・同じことの繰り返しでも良いと思うが、どこに問題があるかがわかれば。
  ・毎日出かけられる場があれば良いのでは?福祉就労?
  ・先が見えない。本人と御主人に課題の困難さが伝わっていない。(御主人は問題ないと思っている)
  ・現実から目をそらしてる。社会的な評価にかかわることは嫌!→外部の人に家に入られたくない。
  ・御主人の理解(同じ方向を見て支援が大切)
  ・長期的なビジョンを持てるように。目に見えるようにして、理解してもらってはどうか。
 

 (Bグループ)
  ・夫の関係は→以前はお金の管理、掃除ができずトラブル。夫がいるから生活が安定していることを理解し、
   関係よくなった。
  ・何がストレスか→家の片づけがしたいけどできない。洗い物がたまるとパニック。
   どこから手をつけていいかわからない。
  ・なんで働きたいか→外に出るのが好き。夫の収入で生活していけるが、計画性がなくしんどい。
  ・働ける状態か本人に聞いてみると家の片づけができたら仕事に行けると言われる。
   (その日の状態で受け取り方が違う)
  ・働きたいというニーズに対して、生活支援をどう行っていくか。主軸になる機関を決めて、
   生活をまず安定させてから就労支援をした方がよい。
  ・主軸の機関より夫婦で話をしてもらい、家事について話すべき。ヘルパーに入ってもらうと、
   朝「家事をしないといけない」という思いない→人にやってもらうことで安定。
  ・まずは生活安定。就職できたとしても、続かないとまた傷つく。
  ・生活を立て直す気持ちになってもらうこと→生活支援会議を開いてほしい。
   (夫、本人、ジョブ亀の子、地元相談支援事業所、保健師など)
  ・本当にやりたいこと→まず実習から。
  ・片づけること...困らなければスタイルとして、夫も特に困っていない。片づけることを求めると
   不安定になるのでは。
  ・電話相談の窓口を一つにまとめた方がよい。

 (Cグループ)
  ・ステップアップ雇用を利用するが、社長とのトラブルでモチベーションが下がる。起きれない、
   眠い。服薬管理はできている。金銭管理は本人が管理。
  ・満たされない思い→どんどん色々なところに相談。
  ・生活リズムと整えると...8時までに起きる、部屋を片付ける。一緒にやってあげることから
   始めるサービスを受ければ良いのでは。
  ・~しなければいけないという思い→ストレス。
  ・誰かが一緒にいてあげる時間、状態を作ってあげる。
  ・毎日出かけられる場所を作る。居場所を作る。(障害の受容はあるが、勧められると抵抗あり)
  ・御主人も一緒に相談を受けることが必要(本人が何もしないでいいという考えを変えてもらう)
  ・家庭状況に踏み込める人・・・地域の力に頼ることが必要なのではないか。
  ・なぜこういう状況になったか原点に返って考える。

 (Dグループ)
  ・まずは話を聴いてくれる相手を見つける(相談支援事業所など)→気持ちの安定が必要。
  ・ジョブ亀の子、病院、相談支援事業所、本人、夫などで支援会議を開き、本人の話を聴くこと。
   これまで関わってきた人の意見も聴き、将来のビジョンを作る。
  ・自分の居場所を探しているのかな・・・それで悩んでおられるのか、それを引き出すことが大事だろう。
  ・窓口を一本化すべき。
  ・生活リズムを作る→福祉就労(生活訓練→B型→移行)。いきなり就労に行くのではなく、
   少しずつステップアップしていく。
  ・日中はある程度、人と話をする場が必要。どこかに行くとなると起きれるのでは。
  ・地域との関わりが重要。地域で孤立しないよう民生委員さんにお願いする。
  ・金銭管理を御主人がするとうまくいくのでは→ヘルパーの提案。
  ・いっきにやるのではなく、生活の安定をはかってから就労へ。

ご参加いただいた関係機関の皆様、本当にありがとうございました。

連絡会議連絡会議

|