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平成24年度島根県障がい者就労支援ネットワーク強化・充実事業 障がい者一般就労体験発表会 レポート

1.日 時:平成25年1月30日(水) 14:00 ~ 16:00

2.場 所:大田商工会議所 2階 研修室1.2

3.参加者:62名 スタッフ7名 計69名 

4.主 催:大田障がい者就業・生活支援センタージョブ亀の子
      大田市就労支援部会(社会福祉課)

5.挨 拶:大田市就労支援部会 社会福祉課 清水課長

6.趣旨説明:大田障がい者就業・生活支援センタージョブ亀の子 就業支援員 黒田恵美子

7.内 容
発表者 

① 有限会社静間セメント 代表取締役社長 永野祥次 氏
進行 ジョブ亀の子 月森博美
(井上大樹さんの作業風景等をスライドで見せながら、発表を進行)

20数年前、先代から「障がい者雇用」に理解があり、当時、トライアルやチャレンジ事業などの障がい者雇用支援制度がなかった時代から、積極的に障がい者を雇用してきた。
障がい者に求めるものとして「(大きな声で)あいさつができること」「一歩前に出る気持ち」「正確かつ安全な作業」を挙げられた。
「あいさつしたいのだけれど(恥しくて、なかなかできない)・・・」などの気持ちがあれば、あとは受け入れ側が汲み取ってやればよいのだという。
なかなかできるものではない。そこまでになるには、障がい者(雇用)に対する理解と情熱がないと難しいだろうと感じた。
最後に、質疑応答の中で、企業側から一般就労を目指す方たちへのアドバイスとして「無理をしないこと」「自信を持ってできること(を作る)」を挙げられた。
又、同僚との関わりあい(コミュニケーション)として、井上さんから進んでやっていることがあり、それに対して非常に感心している。それは「同僚の飲んだコーヒーの空き缶を自主的に片付ける。また、好みの缶コーヒー(メーカー)を覚えている」というものである。これにより、同僚とスムーズなコミュニケーションを図れると話された。
   
② 有限会社静間セメント 従業員 井上大樹 氏
(作業風景等をスライドで見せながら、発表を進行)

チャレンジ事業、委託訓練を活用。 建築現場での作業が主な仕事である。
ジョブ亀の子には通勤支援や仕事に行けなくなった時に相談した。社長も優しい言葉をかけてくれて、そのおかげで続けていけるのかもしれない。
石見養護学校の時から今でも、コミュニケーションが苦手なのは変わらないが、頑張っている。自動車免許取得費用を、仕事で得た対価(つまり給料)で賄いたいと思っている(すでに取得費用は貯まっているとのこと) 
今まで、家族にいっぱい迷惑を掛けてきたので、これからは家族に恩返していきたい。

③ 株式会社Aコープ西日本 Aコープ江津 従業員 岡さつき 氏
進行 ジョブ亀の子 黒田恵美子
(職場での勤務風景を動画により紹介。発表は、黒田支援員との対話形式)

トライアルやジョブコーチを活用。
汽車通勤をしている。
勤務時間は、8時から13時の5時間。休憩を取らない。(取れるが、取らない)
主な仕事の内容は、商品出し、日付(賞味期限等)確認、シール貼り。
人と関わることが苦手だが、頑張っている。お客さんに尋ねられても、受け答えをきちんとできる。黒田支援員が、定着支援ということで月1回、店に出向いて様子を確認するが、店長も「問題ない。他の従業員よりも良くやっている」との評価。
石見養護学校の進路指導教諭(光田先生)より、石見養護学校時代の様子を振り返って、「職場実習においては、実習日誌を提出しない、(職員に着替え場所を尋ねることができず)制服のまま実習に臨む、などのハチャメチャな部分も多少あったが、今はこうしてしっかりやっているので、嬉しく思う」と、今の姿に、目に涙を浮かべて話されていた。
岡さんは最後、働くことで学んだこととして「人とのかかわり」を挙げられた。
『仕事は一人でやっているのではない。他の従業員と分担して協力してやらなければならない』と確信をもって話された。

④ 石見銀山建設株式会社 中村勉 氏
進行 ジョブ亀の子 川上奈津美
(スライドを使い、勤務風景を紹介しつつ、発表)

雇用のきっかけは、石見銀山建設からジョブ亀の子への電話。
中村さんはこれまで社会適応訓練事業や委託訓練などを利用して仕事に就きたいとがんばっておられた。石見銀山建設から「障がい者を雇用したい」という話から、チャレンジ事業等を活用し平成24年12月15日に雇用となった。
主な仕事は、事務所周辺の整備(場内整備)。たまに、現場に出ることもあるとのこと。
仕事をして良かったことは、給料がもらえるようになったのはもちろん、(ほとんど外仕事で動く量が多いため)足腰が丈夫になったことを挙げられた。
また、仕事をする上での課題として「仕事はきちんと終わらせること(当日出来なかったことは必ず翌日には終わらせる)」を挙げている。
将来的な目標として「少しずつ信頼を得て、(仕事を)自分に任せてもらえるようになりたい」と力強く話された。
発表の最後には「頑張れば、必ずいいときがやってくる」「あきらめなければ、必ず(よい)結果が出てくる。あきらめたら、そこで終りだ」と参加者へメッセージを残された。

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