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令和6年度 島根県障がい者就労支援ネットワーク強化・充実事業 障がい者雇用促進研修会 まとめ

【日 時】 令和6年9月20日(金) 14:00 〜 15:30

【場 所】 島根県立男女共同参画センターあすてらす 3階研修室3

【主 催】 大田障がい者就業・生活支援センター ジョブ亀の子

【参加者】 4事業所 参加人数4名 ジョブ亀の子4名

【内 容】
自己紹介(会社の事業内容、障がい者の雇用人数、障がい種別等について)
座談会

研修報告:
自己紹介

株式会社 島根県食肉公社

事業内容:牛と豚の加工、と畜
障がい者の雇用人数、障がい種別:3名(身体2名、知的1名)
担当する業務内容:と畜作業、事務作業
その他:事務職のハードル高い。10月より1名(知的)雇用予定。

トヨタカローラ島根 株式会社 大田店

事業内容:自動車販売・整備
障がい者の雇用人数、障がい種別:1名(知的1名)
担当する業務内容:洗車、車内清掃、工場内やトイレの清掃作業
その他:作業に慣れたことで、就業時間を1時間延長。

西日本農業研究センター

事業内容:和牛の飼育
障がい者の雇用人数、障がい種別:2名(発達2名)
担当する業務内容:圃場での作業補助、環境整備、事務作業
その他:雇用から5年が経ち、任せられる作業が増えた。

広島アルミニウム工業 株式会社

事業内容:自動車部品の製造
障がい者の雇用人数、障がい種別:5名(身体1名、知的3名、精神1名)
担当する業務内容:生産(仕上げ・外観)作業、工場内の清掃作業
その他:1名(知的)は正社員として雇用。期間工で雇用した1名(知的)が昨年正社員となった。

座談会

障がい者雇用をして良かった点・難しいと感じた点

【良かった点】

  • 社員教育に関するレベルが上がる。
  • 指導する立場や周囲の社員にとっても、教え方や伝え方などの勉強になる。
  • 非常に真面目で丁寧に作業をしてくれる。
  • 業務の洗い出し、細分化に繋がった。また、障がいの有無に関わらず、社員への業務提供において、細分化した内容が活用出来るようになった。
  • 作業を覚えてもらえると、少ない人数で手分けして業務が行えるようになる。

【難しいと感じた点】

  • 障がい特性もあると思うが、助言をしても自分のやり方を曲げられず、こだわりが強く作業に時間がかかってしまい、現場全体の業務を回すのが大変なこともある。
  • 一つ出来るようになると、今まで出来ていたことが出来なくなってしまうことがある。
  • ペースを求められる作業、ノルマのある作業を任せられる方があまりいない。
  • 一人ひとりに合った作業を洗い出すのが大変。
  • 精神障がいの方は休みがちで、体調の波が大きい。
  • 過去に雇用していた聴覚障がいの方は、社員とのコミュニケーションにおける課題が大きく、対応が非常に大変だった。

意見交換

〇業務日誌の記入は他事業所でも行っているか?
⇒日誌はないが、定期的な面談を実施し、仕事内容や職場環境、プライベートなどについて話を聞いて
いる。

〇発達障がいの方の支援の難しさを感じている。どのような対応が必要か?
 ⇒周囲の理解、本人に寄り添う姿勢が必要。

〇作業はどのように教えているか?
⇒手順書を用意。
 作業中、本人の隣について、OKかNGかを伝える。
 「ここまで出来たら」という基準をクリアしたら独り立ちという形でステップアップ出来るようにする。
 一定期間は教育係がついて指導していく。

参加された皆様より、「他社の方々も障がい者雇用において、様々な課題を抱えていることが分かりました」「他社での障がい者雇用に関する取り組みについて知ることができ、大変参考になりました」「障がい者雇用が、人との接し方を考えさせるきっかけとなりました」といった感想がありました。

お忙しい中、ご参加いただいた企業の皆様、ありがとうございました。

島根県障がい者就労支援ネットワーク強化・充実事業

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