トップページ > お知らせ > 障害者就労支援ネットワーク構築事業・広島視察研修 レポート

障害者就労支援ネットワーク構築事業・広島視察研修 レポート

1.日 時:平成21年9月18日(金) 7時30分〜20時30分

2.視察先:
 ①社会福祉法人みどりの町(〒729-1322 広島県三原市大和町箱川1470-2)
 ②エフピコ愛パック株式会社(〒721-8607 広島県福山市箕島町456-36)

3.参加者:計22名 (関係機関19名:福祉施設職員、市町村職員、教職員、事業主、当事者)
(ジョブ亀の子スタッフ3名)

4.主 催:大田障害者就業・生活支援センタージョブ亀の子

5.視察報告

社会福祉法人みどりの町
 最初に、岡田孝裕理事長より法人の理念を含め施設の概要、障害者の就労自立を目指す心得や取り組み等について貴重なお話を聴きました。その後、職員の皆様と共に質疑応答を行いました。
 昼食は、同法人内の就労継続支援A型事業所「ともがき」で作られたお弁当をおいしくいただいた後、シンフォニーファーム観光ぶどう園の見学をさせていただきました。

(障害者雇用について:農業を中心とした取り組み)

  • 不況下の中での様々な取り組み、根気強い支援を行っておられる。特に、農産を中心に障害者の自立に向けた支援、取り組みを積極的におこなっておられる。

  • 農業で訓練をおこなった障害者が一般企業(農業ではなく様々な職種)に就職し定着しているケースが多いという。農業での訓練は、忍耐力、意欲、仕事に対する意識を高める為にとても有効であるという。

  • 就職した知的障害者は、孤立することが多い。仕事中、休憩中でも1人。それが嫌で辞めるケースがある為、親身になって一緒に業務をおこなってもらう職場内のキーパーソンはやはり必要であるという。

(若者自立塾)
  • 全国約30箇所ある中の1箇所を法人で受託。ニートの方などを対象に3ヶ月の合宿をおこないながら一般就労を目指す。これまでに3ヶ月を1期として計11期おこなってこられる。


エフピコ愛パック株式会社
 障害者が実際に働いておられる、リサイクルセンター、選別センターの見学をさせていただい た後、企業の概要と障害者雇用についてお話を聴きました。
 広大な工場内に、障害者が働きやすい工夫(表示、色分け、設備配置など)がなされており、驚く部分がたくさんありました。
  
(工場内見学)
 回収トレイを選別する工場では、何人もの障害者が自分の担当場所で手際よくトレイを選別しておられる。それぞれが自分の働き方に自信を持ち、一生懸命業務をされている姿が見られる一方スタッフ(従業員)からの様々な配慮も見られる。

(障害者雇用について)
 昭和61年より会社として初めての障害者雇用をおこなってこられる。
 社員一人一人を尊重し、障害もひとつの個性だという考え方。仕事ができないことだけを理由に解雇はしないことと、「できないこと」を強調せずに「できること」をきちんと評価する体制を整えておられる。 また、障害者の働く上で出てきた課題は本人自身のせいではなく、スタッフ側の課題ととらえ会社全体で対応されている。
   
 この度の広島視察研修は、大田圏域では初めての試みでした。参加者も、就労支援に携わる施設職員をはじめ、市町村職員、養護学校教職員、当事者、そして実際に障害者雇用をされている事業主の方と、様々な分野の方と一緒に視察見学ができたことにより、参加者相互のつながりもでき、とてもよかったと思います。
 社会福祉法人みどりの町、エフピコ愛パック株式会社の2箇所の視察では、見学やお話を聴かせていただいた中で、今後の業務に活かせる内容や考え方、工夫を学ぶよい機会になったと思います。

広島研修広島研修

広島研修広島研修

広島研修広島研修

|