【日 時】 令和4年12月20日(火) 10:15 〜 12:25
【場 所】 石見養護学校 会議室
【主 催】 大田障がい者就業・生活支援センタージョブ亀の子、石見養護学校
【参加者】 在校生 教員 若干名
内 容:
10:15 講師学校着 打ち合わせ
10:50 講話・質疑応答・生徒の感想発表
○令和2年度卒業生 和田 龍一さん
(はぁもにぃはうす就労移行支援利用)
○平成22年度卒業生 日高 千紗都さん
(医療法人徳祐会 ケアセンター三笠勤務)
12:10 生徒代表お礼の言葉
12:15 終了
12:25 講師学校発
石見養護学校卒業生の和田龍一さんと日高千紗都さんより、仕事・生活・余暇について、高等部で学んだこと・身につけておくと良いことなど、在校生の皆さんにお話していただいた。
〇和田龍一さん
仕事について:
業務内容は、はぁもにぃはうすにてパンの製造。
集中して、丁寧にパンを造りが出来ることにやりがいを感じる。
型に合わせてパンを造ること、洗い物が多いと大変。
パンが完売すること、沢山買って貰うことが嬉しい。
生活について:
将来1人暮らしが出来る様に家で任されたことをやりきる。
自宅で暮らしていることは自由に出来るのが良いことだが、家では風呂洗いやご飯の手伝いなどの家の手伝いが大変。
余暇について:
買い物や体力作りで筋トレをすることが多い。
自宅ではYoutubeを見たり、ゲームをして過ごす。
高等部での木工班、窯業班作業学習の中で、挨拶や返事、報告・連絡・相談、確認しながら集中して作業をすることを学ぶことが出来た。実習中も分からないことを聞くという目標を持って行った。これからは、就労移行支援で訓練をし、ゆめあいの丘で一般就労したい。在学中は部活動・生徒会書記・職場実習など、楽しく真面目に取り組んでいた。
〇日高千紗都さん
仕事について:
業務内容は、食事介助、衣類の着脱などの介護補助。
利用者の方との関わりの中で「ありがとう」と感謝の言葉を貰った時にやりがいを感じる。介護の仕事は利用者の方を抱える時に腰が痛くなることがある。コルセットを巻いて頑張っている。仕事に行きたくない、辞めたいなど思ったことはない。希望休は取れるが、それ以外の休みが思うように取りずらい。
生活について:
自宅から職場まで車で通えることが良い所。大変な所は冬は雪が多い為、仕事に向かう前に雪かきが必要なこと。休みの日は車で色々な所に出掛ける。
余暇について:
コンビニに行ったり、家で甥っ子と遊んでいる。休みの日には車で家族や友達と出かけたり、アイドルのコンサートに行ったりする。
在学中は被服班でエプロンやカバン、巾着袋などを作ったり、生徒会長や部活動のバレーを頑張った。愛香園や邑智病院など色々な実習先を経験したが、ジョブ亀の子や学校の先生と話し合いをしながら就職先を決めました。
和田さんと日高さんはともに充実した生活を送り、仕事についてはやりがいを感じておられた。
在校生の皆さんは、先輩方の話に耳を傾け、真剣にメモを取られていた。
【質疑応答】
Q.仕事をしていてきついことは?
A.和田さん:確認せずにやってしまい、職員の方に注意されたこと。
日高さん:体重もあるが、2人で利用者の方を抱えることが大変。
Q.学校と仕事の大きな違いは?
A.和田さん:服装がまず違う。大変なことが増えた。
日高さん:仕事は時間や期間が決められている。
Q.仕事の前日に忘れ物が無い様に意識していることは?
A.和田さん:準備した物をリュックに入れて確認している。
日高さん:時間がある時に準備を行い、忘れ物が無い様に何度も確認する。
Q.仕事で落ち込んだ時に気分転換にしていることは?
A.和田さん:体をほぐすストレッチをしている。
日高さん:家に帰ってDVDを見たり音楽を聴くこと。
在校生の皆さんは、卒業後の仕事や生活に興味を持たれ、積極的に質問されていた。
質疑応答の後は、和田さんと日高さんが後輩へ向けメッセージを述べられた。
〇和田龍一さん:
元気よく挨拶・返事、報告・連絡・相談、確認しながら集中して作業を行うことを意識して頑張って欲しい。
〇日高千紗都さん:
仕事は大変なことだが、お金を貰って好きな物を買えたり、自分にお金を使うことが出来る為、頑張って欲しい。
最後に生徒代表の方より、「先輩方が頑張っているお話を聞かせていただき、勉強になりました。
4月から社会人になった時、今日の言葉を思い出して頑張りたい。」とのお礼の言葉がありました。