【日 時】 令和5年12月19日(火) 10:15 〜 12:25
【場 所】 石見養護学校 会議室
【主 催】 大田障がい者就業・生活支援センタージョブ亀の子
石見養護学校
【参加者】 在校生9名 教員 若干名
内 容:
10:15 講師学校着 打ち合わせ
10:50 講話・質疑応答・生徒の感想発表
○平成25年度卒業生 坂田 善紡さん(美郷町役場勤務)
○令和3年度卒業生 深井 聡美さん(清風会みつや工場勤務)
12:10 生徒代表お礼の言葉
12:15 終了
12:25 講師学校発
石見養護学校卒業生の坂田善紡さんと深井聡美さんより、仕事・生活・余暇について、高等部で学んだこと・身につけておくと良いことなど、在校生の皆さんにお話していただいた。
坂田善紡さん
仕事について
業務内容は、美郷町役場庁舎内のトイレ、階段、宿直室の掃除、ゴミ出し等。
仕事では、自身が掃除した場所がきれいになることにやりがいを感じる。
庁舎内にはトイレが10ヶ所あるため、その全てを掃除するのが大変。
生活について
今の生活に満足している。
余暇について
休日は車で広島に買い物に行ったり、家でテレビを観たりして過ごしている。
在学中は、被服班、園芸班、窯業班に所属。作業班では、挨拶やコミュニケーションについて厳しく指導していただいたので、それが今の仕事にも活かされている。その他にも、生徒会で副会長を務めたり、部活動の卓球も頑張っていた。
深井聡美さん
仕事について
業務内容は、ホテルで使用されているシーツや枕カバー、タオル等のクリーニング作業。1日に2,200枚仕上げることを目標に作業している。みんなで協力して仕事ができた時や作業を全てやり終えた時は、やりがいを感じる。
生活について
清風会のグループホーム(寮)で生活をしている。ゆくゆくは別のグループホームに移り、将来的には1人暮らしもしてみたい。
余暇について
休日は自転車で近場に出かけたり、友達と買い物に行ったりしている。
在学中は、木工班、園芸班に所属。木工班では、焼印をするのが楽しかった思い出がある。学
校生活で頑張ったことは、部活動の卓球部や体育の授業での体力づくり。
坂田さんと深井さんはともに充実した生活を送り、仕事についてはやりがいを感じておられた。
在校生の皆さんは、先輩方の話に耳を傾け、真剣にメモを取られていた。さんと深井聡美さんより、仕事・生活・余暇について、高等部で学んだこと・身につけておくと良いことなど、在校生の皆さんにお話していただいた。
【質疑応答】
Q.仕事で楽しいと思うことは?
A.
坂田さん:掃除した場所がきれいになった時。
深井さん:きれいに仕上がった時。休憩時間に仲の良い人と過ごせること。
Q.集中力を持続させる秘訣は?
A.
坂田さん:仕事に影響が出ないよう、日頃の生活リズムが崩れないように気を付けている。
深井さん:何時までにどれくらいの量を終わらせるか等、目標を持つことで、作業への集中力を保つことができる。
Q.給料の使い道は?
A.
坂田さん:使う分だけ通帳から下ろすようにして、残りは貯金している。
日高さん:給料とお小遣いの通帳に分けてやりくりをしている。
Q.卒業後も卓球は続けているか?
A.
坂田さん:卒業後は全くしていない。
深井さん:卒業後、広島県の障がい者卓球大会に参加した。その時に少し練習したぐらいで続けてはいない。
在校生の皆さんは、卒業後の仕事や生活に興味を持たれ、積極的に質問されていた。
質疑応答の後は、坂田さんと深井さんが後輩へ向けメッセージを述べられた。
坂田善紡さん
学校生活で学んだことを活かしてほしい。挨拶、学校に休まず行くことは大事。
深井聡美さん
学校生活の思い出はしっかり作ってほしい。自分で稼いだお金はまずは自分のために使ってほしい。仕事でしんどい時は、休日の楽しみを考えると乗り越えられると思う。
最後に生徒代表の方より、「自分はまだ進路が決まっていなくて不安だが、今日教えていただいたことを今後の進路に活かしていきたいと思う」とのお礼の言葉がありました。