日 時:令和8年2月17日(火) 9:30~12:30
内 容:①遊亀館、亀の子工房見学
②広島アルミニウム工業株式会社 大国工場にて
③意見交換会
主 催:大田障がい者就業・生活支援センタージョブ亀の子
石見大田公共職業安定所
浜田公共職業安定所川本出張所
参加者:9事業所15名 ハローワーク2名 ジョブ亀の子4名 計21名参加
研修報告:
①遊亀館、亀の子工房見学
各担当職員より、作業について説明して頂く。
【遊亀館】
- 付箋の袋詰めは、集中力を鍛える訓練となっている
- 配食サービスでは衛生面を心掛けている
- 配食サービスの盛り付けは、見て分かるよう図で示す
- お弁当配達時は、大きな声で挨拶をする
- お弁当の配達は、安否確認も兼ねている
【亀の子工房】
- 給食工房の盛り付けは、見本を作り視覚的サポート
- 材料の切り方を書き出し、見て確認できるよう工夫
- 視覚障がいの方は、感覚で材料を切ったり、洗い物をしたりすることができる
- 豆腐工房は厳しい環境下での作業だが、自分の役割を意識して作業している


②広島アルミニウム工業株式会社 大国工場にて
【会社概要】
設備、売り上げ、顧客、生産品、人員推移について説明がある。生産の4工程を経て、顧客のもとへ届けられる。仕上げ作業は、機械仕上げと手仕上げで行っている。大国工場は、5課13係あり、従業員数は277名。
【障がい者雇用の取り組み】
広島アルミニウム工業株式会社は、広島県7拠点、島根県1拠点あり、全体の従業員数は2,232名。内障がい者雇用は58名となっている。障がい者雇用の内訳としては、身体21名(36%)、知的20名(34%)、精神17名(29%)。
2018年8月、障がい者雇用専門チーム立ち上げ、雇用率は1.31%。2019年12月には雇用率達成。2025年12月現在の雇用率は2.76%。
人材活躍推進課の役割は障がい者雇用と定着支援。採用にあたっては、マッチングのミスをなくすために見学、実習、面接を実施している。新卒者の方は、在学中に職場実習を実施。
合理的配慮として、出勤時間の配慮、勤務時間の短縮などを実施。また、障がいの特性と接し方教育などの社員教育も実施している。現在、企業在籍型職場適応援助者2名、職業生活相談員19名がいる。
企業だけでは、障がい者雇用や定着は進まない。また、個別の問題解決は関係機関との連携が必要となる。
【工場見学、当事者への質疑応答】
当事者の方が行っている作業の見学と説明、当事者4名の方との質疑応答。
〇大変な工程は?
⇒削った後の品質確認。
〇勤務時間は?
⇒勤務時間は8:00~20:00(残業含む)、勤務は4勤2休のシフト。夜勤もしている。
〇安全に働くために気を付けていることは?
⇒普段と違うことをしない。何かあればリーダーに報告する。
〇プレッシャーに感じることは?
⇒最初はあったが、相談できる方が増えストレス発散できている。
〇長く働けていることについて
⇒ONとOFFがはっきりしている。車購入を目標に頑張り、達成できた。
〇体調管理について
⇒睡眠時間は7時間程度。週交代で日勤と夜勤をしているので大変。


③意見交換会
質疑応答の形で進行。
〇本人の特性をどのように見抜いているか?
⇒実習中、色々なラインに配置して適材適所を見極める。
〇養護学校在学生以外の方の実習について
⇒障がい者の実習受け入れは依頼があれば対応している。期間や時間はその方に合わせて設定。
〇正社員登用試験について
⇒正社員登用試験は人事考課B以上の方に受験資格あり。試験内容は障がい者と健常者の分け隔てはなく、一般テスト(一般常識と会社ルール)と面接を行う。
〇体調不良とその時の対応について
⇒知的障がいの方はお休みすることが少なく、能力的には相違なし。精神障がいの方はメンタルの不調があり、受診に同行することがある。個人面談を重ね、場合によっては時短勤務に変更する。
〇発達障がいの方のミスやコミュニケーションについて
⇒一般で雇用した方が、手帳を持っていたと後で判ったケースがあった。就業場所の変更や定期面談で対応している。
〇慣れるまでに時間がかかると思うが、同じミスをしない工夫は?
⇒製品が悪くないラインなど、適材適所に配置している。
〇安全管理指導について
⇒作業中、帽子やメガネを嫌がる方はいない。
〇大変だったケースは?
⇒こだわりが強い方の対応。ナカポツやハローワークにも同席してもらいケース会議を実施。年金更新時期に不安が大きくなり、出勤できないケースがあった。
〇同行受診に対してのハードルは?
⇒最初はどんな感じなのか不安だったが、気さくに話ができた。今の状態を伝えてほしい時は、支援者に依頼する。
〇業務連絡や指示出しの工夫について
⇒各ラインのリーダーが書き出しているものを見る。製造以外のことは、朝礼や昼礼で全体や個人に連絡。イベントなどは食堂や更衣室前に掲示している。
〇現場への周知について
⇒係長、班長までには障がいについて話ている。特にトラブルはない。
活発な意見交換が行われ、職場での定期的な声掛けの大切さやストレス軽減に繋がる対応の重要性を改めて感じました。
◇障がい者雇用促進研修会を終えて
この度の研修会において、企業における障がい者雇用への関心が大きくなっていることを感じました。今まで障がい者雇用に向けて、仕事の種類や危険性など、漠然とした不安を抱えておられた方々に、当事者との関わり方や作業の様子など、実状を知って頂けたと思います。
この研修会での繋がりを今後の障がい者雇用に向けて活かし、引き続き企業との連携を密にしていきたいと思います。